公開日: 最終更新日: 2021年10月

サザンカやツバキに生息する茶毒蛾の幼虫

今回は毛虫が主人公です。
虫が苦手な人は、見ない方がよいかもしれません。

サザンカ(山茶花)です。初冬にきれいな花を咲かせてくれます。
よく似た種類でツバキも同じような花を咲かせてくれます。

その一方で、春から秋にかけて葉には茶毒蛾の幼虫つまり毛虫がたくさんつきます。
1枚の葉に幼虫がびっしりと並んで、葉を食べます。
一つの葉を食べつくすと、隣の枝に移るそうです。

この害虫退治には、私は枝を切り落としますが、長そで、長ズボン、帽子、手袋にマスクと万全の対策で臨んでも、あとから腕や背中に、かゆく、赤くただれた跡ができてしまいます。

恐ろしい茶毒蛾の幼虫

なぜ・・?と思いWikipediaで調べると
0.1mmほどの毒針毛を50万本~600万本持ち、それが風や振動で飛散するそうです。
長袖でも繊維のすき間から毒針毛が入り込むそうで、何度か炎症の被害にあうと、抗原になってアレルギー反応を起こす場合があるそうです。
かなり危険であることがわかりました。

茶毒蛾の幼虫の毒針毛を観察してみる

そんなことから、今回、この毒針毛を観察してみました。

使用機器:DS-400Cマイクロスコープ 倍率:100倍、600倍
     レオパード計測ソフト 寸法計測機能

幼虫を1匹ピンセットで捕まえて、プレパラートの上でトントンッと軽く振動を与えて毒針毛を少し落としてから、プレパラートのカバーを付けました。
100倍で観察すると、予想をもうはるかに超えて、毒針毛がびっしり。
数十万本から数百万本持っているというのが理解できます。
次は600倍で観察してみました。
これは毛というよりも、釘のような頭の部分を持った針です。


  • 100倍で観察

  • 600倍で観察

針の寸法はどのくらいあるのかと思い、長さを計測してみました。
0.1mm程度の針とのことですが、計測してみると0.14mm~0.16mmでした。もっと短いものも映っています。
次はこの釘の太さと頭の長さを測ってみました。太さは1000分の3mmから4mm。頭の長さは1000分の5mmでした。
先端は1000分の1よりももっと細いと思います。長袖の繊維のすき間から入り込んでくるわけです。


  • 長さ計測
  • 太さと頭の長さ計測

画像をそのまま貼り付けると見にくいかもしれません。ここでは計測した部分だけを残してトリミングしてから拡大しています。同軸などでさらに倍率を上げるためには、再度、山茶花の下にもぐって捕獲する必要があるのでここまでにします。
この撮影でも、刺されてしまったので・・・

ツバキやサザンカの近くを歩いただけで、皮膚に炎症を起こす場合があると書かれていたことがよくわかりました。
特に、子供はボール遊びで、ツバキの下まで転がってしまったボールを取りに行っただけで、知らぬ間に被害にあってしまう場合があります。木の所有者や親は注意しないといけないですね。

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