凹凸のある対象物を観察するとき・対象物を斜めから観察するとき
マイクロスコープで凹凸や斜面のある対象物を観察するとき、ネジ穴などを斜めから観察するときなどは、画像の一部にしかピントが合わず、他の部分がぼけた画像になってしまいます。これはレンズの被写界深度といって、ピントの合う範囲が限られているからです。倍率が高くなるほど、被写界深度の範囲は浅くなるので、全体にピントが合った観察が難しくなります。
一部にしかピントが合っていない画像では
- *対象物の全体の状態(形状、表面状態、色の分布)がわからない
- *バリなどの凹凸のある異物を確認しづらい
- *対象物に傷があった場合、どの程度の長さの傷なのかわかりにくい
- *不良品の報告書に、画像として添付してもわかりにくい
等の問題があります。
それを解決するのが深度合成・画像合成機能がある画像計測ソフトです
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スコープ
対象物 -
対象物のイメージ
このように凹凸のある対象物をマイクロスコープで真上から観察すると対象物の頂上しかピントが合わないことがあります。