殺菌照射
UVC201はUV-C波長を利用したコンパクトで高出力の殺菌用紫外線照射器です。
UV-Cとは100~280nmの波長の紫外線を指します。
その波長を菌にあてると菌の細胞のDNAが光化学反応を起こし遺伝子情報が分解されて死滅すると考えられています。
本機紫外線殺菌装置UVC201は中心波長275nmで、菌の種類や生息条件により効果は異なりますが各種の菌やウイルスに対して有効です。
薬剤による消毒ができない箇所での殺菌に適しています
UVC201
特徴
波長 | 275nmの深紫外LEDを採用 |
---|---|
強い殺菌効果 | 10秒照射で大腸菌 未検出(WD(照射距離)50mmの場合)
WD20mmの場合 2秒以内でコロナウイルス(従来型)不活性化と考えられる(推定値) WD50mmの場合 6秒以内でコロナウイルス(従来型)不活性化と考えられる(推定値) |
サイズ | 軽量で持ち運びが便利 |
点灯瞬時 | 素早いON/OFF |
適用分野 | 衛生管理・食品材料・食品機械・化学材料・医療材料 |
オプション品
スタンド、タイマー
仕様
モデル | UVC201 |
---|---|
中心波長 | 275nm |
光出力 | 580mW |
消費電力 | 約70W |
サイズ | 170x90x80mm |
重さ | 約1kg |
冷却 | ファンによる空冷 |
UVC201における殺菌検証
本機UVC201の殺菌力評価試験を行いました
試験機関:地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所
試験計測成績書:産技総研第082-01428号
- 試験菌株 大腸菌
- 試験方法 ガラス製容器に大腸菌懸濁液を接種し容器内底面に一様に広げる。
- 照射距離 WD50mm
- 試験結果 10秒で大腸菌が検出されなくなった
照射器の真下に容器を置き一定時間紫外線を照射。照射した容器を滅菌生理食塩水で洗い、この洗い出した液を大腸菌群用微生物検出培地シートに接種し、生菌数を測定。
試料名 | 照射時間 | 生菌数(CFU) |
---|---|---|
UVC照射器 UVC201 | 未照射 | 3.3x105 |
10秒間 | <10 | |
20秒間 | <10 | |
30秒間 | <10 | |
40秒間 | <10 | |
60秒間 | <10 |
「<10」は菌が検出されなかったことを示す
培地シートの画像
-
未照射の洗い出した液を100倍に希釈したもの
-
10秒間照射の洗い出した液
UVC201における照度 波長の検証
本機UVC201の照度、および波長の検証を行いました。
試験機関:地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所
試験計測成績書:産技総研第093-01761号
- 測定内容 UVC201のLED直下20mmおよび50mmの位置で分光放射照度を測定
- 使用機器 分光放射照度計
- 測定距離 20mm, 50mm
- 結果
200nm~800nmにおける放射照度(3回測定の平均)
測定距離 | 放射照度 |
---|---|
20mm | 6856.65μWcm-2 |
50mm | 1581.64μWcm-2 |

発光スペクトルのグラフ

測定時の状態(測定距離20mm)